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ZAISO歴史探訪

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ZAISO HISTORY 23

新規事業 中大規模木造建築

[日刊木材新聞]
公共建築物等木材利用促進法が施行

 平成22(2010)年5月26日、「公共建築物等木材利用促進法」が公布され、10月1日に施行された。同法の基本方針では、非木造化を指向してきた過去の考え方を抜本的に転換した。公共の建築物について可能な限り木造化、内装等の木質化を図るとしている。


中大規模木造建築

 「公共建築物木材利用促進法」では、低層公共建築物は原則、木造化、木質化することが義務付けられている。人口減少による新設住宅着工数の落ち込みが予測される中、当社も非住宅木造の方向への進出を考えた。平成27(2015)年10月「中大規模木造事業部」を新設した。従来、中大規模建築物は主にRC造やS造で造られていた。木構造では工期の短さ、建築コストの安さなどのメリットがある。また、素材が持つ断熱性、調湿性といった特性や、自然素材による健康や癒しの効果も期待できる。
 事業開始後、事務所、倉庫、幼稚園園舎、高齢者施設、店舗、学校などを手掛けてきた。今後も当社で長年培われてきた木材の知識を生かし、木構造建築の普及につとめていく。


ザイソウ正木ビル

 平成31(2019)年4月には材惣DMBホールディングスグループのザイソウ正木ビルが完成した。同ビルは木造軸組金物工法でCLT(直交集成材)(*)を用い3階建ての構造となっている。太陽光発電と蓄電池などを活用して年間の1次エネルギー消費量を賞味ゼロまたはマイナスにする設計。東海地区で初めてZEB(ネット・ゼロ・エネルギービルディング)として認定を受けた。*CLT(直交集成材):Closs Laminated Timber。厚みのある板材を木目が直角に交わるように重ねて接着した積層材

  • [ザイソウ正木ビル内観]

    ザイソウ正木ビル内観

  • [ザイソウ正木ビル外観]

    ザイソウ正木ビル外観