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初代惣兵衛時代背景 江戸初期〜中期

[御岳山と裏木曽の森林]
木曽山と尾張藩の林政

 徳川幕府成立により慶長15(1610)年の名古屋城築造、さらに城下町づくりなどにより木材需要が急増。秀吉領時代の小規模採取とは異なり、採取圏は裏木曽から木曽谷に拡大して、大量伐採が行われていた。そのため木材資源は寛永初期には半減したともいわれているが、むろん当時における伐採可能林分を指すものであろう。そこで早くから伐出の進んでいた裏木曽を対象に、伐採規制が行われた。これを端緒に尾張藩は、断続的に規制を実施した。特に有名なのは寛文5(1665)年の林政改革による伐木・運材の全面的藩直営化、「留山とめやま」制度を創設した。また享保13(1728)年の改革では、ヒノキ・サワラ・ヒバ・コウヤマキに、新たにネズコを加えた木曽五木の「禁木」制度を打ち出すなど、資源保護につとめた。