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ZAISO歴史探訪

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ZAISO HISTORY 13

新分野の開拓と販売網の拡充

[プレカット工場]
プレカット事業の開始

 昭和62(1987)年8月6日、西部木工工場内に構造用プレカットラインが完成し、竣工式を行った。
 木造戸建住宅の需要の増加傾向の中、深刻な人手不足の解消、工期の短縮、加工の高度化、部材化を図った。これによりハウスメーカー、工務店に販路を拡大した。プレカット加工は、継手、仕口、ホゾなど、大工が手加工や電動工具を使って構造材に施していた工程を、コンピュータ制御の機械に置き換えて量産化するシステムである。

[プレカット材]

プレカット材


 新設したプレカットラインは、宮川工機のMPSシステムを導入した。月産能力は1シフト23棟(920坪:約3,036u)である。IBMコンピューターを使用したラインは、横架材横加工機、同縦加工機各1台をはじめ、隅木欠き加工機、胴差しボーリング盤、柱加工機、加工材反転装置、火打ち加工機、クロスカットソー、ホゾ取り機、超仕上げ鉋盤、モルダーなどの一式を備えていた。


元禄屋書店の開設

 当社工場の西部木材街への全面移転の完了に引き続いて、堀川沿いの公共道路の拡幅舗装が行われた。これに伴って当社は、昭和63(1988)年工場跡地に元禄屋書店をオープンした。新店舗は、旧工業資材部の鉄骨スレート葺倉庫を、倉庫の雰囲気を生かしたロフト風デザインを取り入れるなど、新感覚で改修した。総面積743u(約225坪)のスペースは、書籍・雑誌販売、ビデオ・CDレンタルなどの売場のほか、管理事務所などにあてた。100台収容の駐車場と併せて、名古屋中心部では最大規模の複合店となった。店名の「元禄屋」は、当社の創業が元禄3(1690)年であることに因んで付けた。また、同店の開設に伴い、新たに書籍・レンタル事業部を設けた。

[旧元禄屋書店外観]

旧元禄屋書店外観